予算300万円?「それって本当に必要?」から始まった結婚準備
結婚が決まって、最初に考えたのは「どこで式を挙げるか」だったというAさん夫婦。
式場を見学し、話を聞き、見積もりを出してもらったところ──想定された金額は300万円以上。
「一生に一度だし…」と思いつつも、やっぱり現実的には厳しい。しかも最終的にかかる値段は最初の見積もりよりも100~200万円高くなるということがほとんど。
そんなときにふたりが考えたのは、“必要なところにだけお金をかけて、できるところは自分たちでやる”という選択肢でした。
最初にやりたかったことは?
結婚準備のスタート時、Aさんが大事にしたかったのは次の3つだったそうです:
- 家族に感謝を伝えたい
- 父とヴァージンロードを歩きたい
- きてくれた人に美味しい料理を振る舞いたい
これを実現するために、どこにお金を使い、どこを工夫するかを一つずつ整理していったといいます。
実際にかかった費用は?見積もり公開
最終的な見積もりは、税込約78万円。ご祝儀をいただいたことで、自己負担は約25万円に抑えることができたそうです。
会場は都内の落ち着いたフレンチレストラン。料理・ドリンク・会場設備を中心に、必要最低限にまとめたとのこと。
ゲストは親族を中心に20人(うち未成年5人)。主な内訳は以下の通りです:
項目 | 金額(税込前) | 消費税 | 税込金額 |
---|---|---|---|
コース料理 | 300,000円 | 30,000円 | 330,000円 |
フリードリンク | 40,000円 | 4,000円 | 44,000円 |
ウェディングケーキ | 20,000円 | 2,000円 | 22,000円 |
カメラマン・スナップ撮影データ | 70,000円 | 7,000円 | 77,000円 |
会場費+音響 | 100,000円 | 10,000円 | 110,000円 |
宴内人前式 | 20,000円 | 2,000円 | 22,000円 |
装花(DIYと併用) | 30,000円 | 3,000円 | 33,000円 |
サービス料(飲食代の10%) | 36,000円 | 3,600円 | 39,600円 |
引出物・引菓子(持ち込み) | 100,000円 | 10,000円 | 110,000円 |
合計 | 716,000円 | 71,600円 | 787,600円 |
ゲストからのご祝儀を合わせ、実質負担は約25万円に。
料理や引き出物にはしっかりと予算を割いたことで、「きちんと感」や満足度も高く、ゲストからの印象も良好だったそうです。
節約ポイント1:ドレスはメルカリで持ち込み
一番大きな節約ポイントはドレスの持ち込みだったそう。
式場でドレスをレンタルすると10万円以上かかることが多かったのですが、Aさんはメルカリで気に入ったドレスを1万円台で購入。
メルカリでドレスを探すコツについてはこちらの記事をどうぞ👇
blogcard url=”https://www.setsuyaku-wedding.site/mercari-wedding-dress-buying-guide/”
節約ポイント2:ヘアメイクは外注
式場の美容サービスは依頼せず、外部のフリーランスのヘアメイクアーティストに依頼。
費用は式場と比べて半額以下で、リハーサル込みでも2万円台だったとのこと。
「持ち込みNGじゃない?」と思われがちですが、レストラン側に交渉してOKをもらったそうです。
節約ポイント3:タキシード代わりに「今後も使えるスーツ」
新郎の衣装はレンタルではなく、スーツ専門店で新調したスーツに。
結婚式だけでなく、今後の式典や仕事でも使えるデザインにしたことで、コスパも納得だったそうです。
節約ポイント4:装花・ウェルカムボードはDIY
装花や装飾もコストがかさむポイント。Aさんたちは、メインテーブルのみを式場に依頼し、それ以外はDIYで用意。
- ウェルカムボード:100均アイテム+プリント
- 装花:造花&ドライフラワー
- ケーキナイフなども式場アイテムを活用
自分で準備したからこそ、ゲストからの「これ手作り?」という反応も嬉しかったとのことです。
会食の中で手紙を読んだり、写真をスライドで流したり。
小規模ながら、手紙やスライド上映など「感謝の時間」をしっかり確保。
形式にとらわれなくても、気持ちはしっかり届けられると感じたそうです。
また、人前式の中で父とヴァージンロードを歩く時間も確保でき、希望がしっかり実現したとのこと。
節約=我慢じゃない。納得感が何より大事
「節約婚」と聞くと“何かを削る”印象がありますが、Aさん夫婦の場合はむしろ、“ムダを省いて本当にやりたいことに集中した結婚式”でした。
- 食事はしっかり美味しく
- 写真はプロにお願いして思い出を残す
- 感謝の気持ちはしっかり伝える
- 父とヴァージンロードを歩く夢も実現
そして、お金は将来のために残す。
これが、ふたりにとっての“納得の選択”だったそうです。
また、すべてをプランナーに任せるのではなく、準備の段階から新郎と一緒に悩み、考え、選んだ時間そのものが、ふたりにとって大切な思い出になったとも語っていました。そうしたやり取りを通して、絆が深まったと感じる場面も多かったそうです。
終わりに:結婚式で何を大事にしたいのかを明確に
この体験を通じて、Aさん夫婦が強く感じたのは、「結婚式で何を大切にしたいのか」を明確にすることの重要性でした。
結婚式は豪華でなければいけないわけでも、誰かの期待に応えるためのものでもありません。
ふたりがどんな想いを持って、誰に何を伝えたいのか。そこがはっきりすれば、自然と「自分たちらしい形」は見えてくるものです。
華やかさやSNS映えよりも、自分たちの価値観に合った選択を。
それこそが、本当に意味のある一日につながるのではないでしょうか。
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